岡山市南区の歯科医院わたなべ歯科クリニック

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理事長紹介

渡辺 豊(わたなべ ゆたか)理事長

わたなべ歯科クリニック ディレクター
イエスデンタルオフィス 院長

1964年 群馬県前橋市生まれ
1988年 岡山大学歯学部卒業
1995年 現在地に、わたなべ歯科クリニック開業
2001年 医療法人ゆたか設立
2008年 分院 Yes ! Dental Office開設
渡辺 豊

患者様にとって痛みが少なく、
安心できる「かかりつけ歯科医」を目指して。

「歯科治療が痛いのはおかしい!」

高校3年生の時でした。肥満児で受験生で、けっこう食生活も乱れていた頃のことです。歯科検診で虫歯が多数見つかりました。

6歳の頃、歯科医院の治療椅子に座って目の前の、もうもうと湯気の立ち上る煮沸消毒器からガラス製の注射器が取り出されるのを見た瞬間、恐くなって治療椅子を飛び降り脱走した経験があったので、ずっと歯科医院に行くのを避け続けてきました。が、大学受験に備えてどうしても治療を受けねばならなくなり、歯科医院を受診したのでした。

「虫歯があるね、今日は右下を治すから」
と言われるなり目の前にタオルを掛けられ、そのタオルのスキマから注射器が見えた時、身体が凍りつきました。

「え、注射なんて聞いてないし!」その瞬間「ぐさっ」と容赦なく歯ぐきに針が刺さり、勢いよく注射液が激痛とともに歯ぐきの中に入ってくると同時に、口の中にもあの猛烈ににがい液体が漏れだしてきました。
体中から汗が吹き出し、今すぐにでも治療椅子から脱走したい思いをなんとかこらえ、そして治療が始まりました。

「痛かったら手を上げて!」
いきなり歯を削り始められますがさっきの痛みの数十倍は痛い!「モゴ」と言いながら手をあげますが、「はい大丈夫だから、頑張って」気を失いかけつつ、一回目の、まさに拷問のような治療を終えました。

そんなことが何回か続き、「これはおかしい」と思うようになりました。こんなに痛いのはおかしい、こんなんじゃ、誰も歯医者になんか行けない。そう思ったのが、歯学部に進むきっかけになりました。

「絶対痛くない歯医者になってみせる!」

これが大学入学の初日の講義のとき「君はなんで歯医者になりたいのか?」という課題が出た時に書いたレポートの内容です。

忘れもしない岡山大学名誉教授、渡辺達生先生の講義のときのことでした。
卒後、奇しくも私は、その渡辺達生教授の率いる予防歯科学講座の医局に残り、「つまようじ法」を始めとする「予防歯科」の真髄、さらに人間学、医療哲学について教授から直接薫陶を受ける事になります。

当時1990年頃は歯をいかに削り、キレイにかぶせるかが歯科治療の花型だった時代で「予防歯科」なんて言葉はまだ世間には知られておらず、私がその医局を選んだことで友人たちからは「ヘンタイ」扱いされましたが、今となってはそれ以外の選択肢はなかったのだ、まさに運命だった、と感じます。

「やっぱ、予防歯科しかない!」

大学を離れてから、一般開業医の元で研鑽をすることになりましたが、最初はド素人の歯医者からのスタートです。
私を一人前の歯科医師に育ててくださった群馬県高崎市で開業されているその先生は、いまでも私の心の師匠です。一方で、当時、世間には「予防」の意識はほぼ皆無で、「削る詰める被せる抜く」の治療に大きな疑問を感じていたと同時に、これはなんとなせねば、と強く思うようになりました。

その後、1995年、現在地、岡山市南区にわたなべ歯科クリニックを開業しましたが、誰にもわかってもらえなかったとしても「予防歯科」の言葉を世間に浸透させ、一生涯自分の歯で噛める、食べられる人を増やしていく!と決意し、それをモットーにし、いまでもそのモットーを守り続けています。

そうは言っても、やはり「痛くなく」「削る詰める被せる抜く」の技術はおろそかにはできません。
ですから無痛麻酔法を始めとして技術研鑽は徹底的にやりました。おかげで「痛くない」「うまい」と言っていただけるようになり、それを自負してもいます。・・・、でも、あまり嬉しくない。
歯科治療は、しょせんは修理業。いつか歯を守ることをだけを仕事にしたい。そんな思いから、2005年、わたなべ歯科クリニック内に「予防専用」の診療室を増築増設しました。

さまざまな新しい提案を診療に活かすことが評判となり、わたなべ歯科クリニックが手狭となり、また新しい治療法「インプラント治療」の台頭とともに新しいエリアが必要となったため、近隣のマンションの一階部分に場所を求め、2008年に新しいコンセプトの医院「イエスデンタルオフィス」を分院としてオープンさせました。「本当にいいものを本当に求める人に」といったコンセプトでインプラントを中心にした診療体系を組みました。

しかし、やはりのちに痛感することになります。

削った歯は二度と戻らない、抜いた歯も二度とは戻らない、人間に人間が歯を、神様が作ったごとく元のように戻すなんてことはできないのだ・・・、と。

そもそも麻酔なんてしなくてすむならしない方がいい、そもそも虫歯も歯周病も「ならない方法」があるんだから虫歯を作らない、歯周病にならない方法法を広めなくては。

歯科科恐怖の人を作らない根本的な対策、そして自分の歯で一生噛む食べるための唯一の対策は、治療しなければならない歯を作らずに、自分の歯を守り通すこと、しかないのです。それは可能なのです。

原点は「予防歯科」で、終着点も「予防歯科」でした。

「人を育てる、人が育つ組織」 かれこれ20年にわたって歯科医療に携わっている中で、常に大きな課題がありました。

患者さんを大切にする歯科医療のためには患者さんに向き合う心優しい優秀なスタッフが必要だ、ということでした。私一人がどんなにシャカリキに頑張っても、一緒に頑張ってくれる協力者がいないとどうにもならない。
スタッフに頑張ってくれと言ったところで、彼女彼らは「何のために」頑張ったらいいのかが、じつはよくわからない・・・。

「なんのために働くのか」その目的が全社で共有できている組織は強い、給料目的だけで働く組織にチーム意識は生まれない。

たどりついたのは、この「クリニック」という舞台でたくさん学び成長し、それを一生涯の宝物とできるような、そんな学びの出来る組織にしよう、ということ。そしてそれはきっと、ひとりひとりの周囲にも幸せの波を起こせる人になるということだから、という答えでした。

「人としてどう生きるか」は「歯科医療人としてどう働くか」につながる流れです。

それを学び取ったスタッフは当然、患者さんのことも、仲間のことも、組織(クリニック)のことも我が事として考えることができるようになるのです。

いま私たちのスタッフが、全国からキラキラ輝いていると注目を浴び、同業者からの見学希望があとをたたないのは、「何のために働くのか」の答えを一人ひとりがしっかり持っているからなのです。

  • 2005年には、「CARE=予防」を強力に推し進めるための専用ブース「デンタルケアサロン」を併設

  • 新しいコンセプトの歯科クリニック『イエス デンタル オフィス』

  • スタッフ育成や新しい取り組みで、心から信頼される歯科医院を目指します

理事長と阪木医師の対談
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