みなさんこんにちは。わたなべ歯科クリニック 歯科医師の多田です。
先日、岡山県歯科医師会主催の講演会に出席してきました。
テーマは「21世紀のペリオドントロジー~あなたの知識は最新ですか?」
講師は大阪大学歯学部予防歯科学講座の天野敦夫教授でした。
「ペリオドントロジー」とは「歯周病学」のことです。
人類史上最も罹患率が高い病気としてギネスブックにも認定されている歯周病。
その歯周病について、原因についての考えや治療法は時代とともに移り変わってきました。
今は、歯周病原菌と宿主の抵抗力とのバランスによって起こってくると考えられています。
その歯周病原菌は、18歳以降に人の口の中に定着し、また菌にも格付けがあり、歯周病原菌の中にも病原性の特に強い菌がいることが分かってきました。
これからの歯周病治療は病原性の強い菌に感染しているかいないかによって治療方針を決めていくことになるかもしれません。
講演の中で天野先生は“予測歯科医療”とおっしゃっていましたが、まだ歯周病を発症していないうちに口腔内の細菌を検査して、将来どういうタイプの歯周病になるのかを“予測”し対策を立てられることが分かって来ました。
当院でも歯周病原菌の検査を行っています。
自覚症状の無いうちの20~40歳代の方に特にお勧めです。
9月になり、朝晩少しずつ過ごしやすくなってきましたが、また台風が来ているようですね。
今回も、かなり強い台風のようです。
早めの備えをして、どうぞご安全に。